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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻11号

1996年10月発行

文献概要

特集 術前ワークアップマニュアル—入院から手術当日までの患者管理 Ⅲ.注意すべき状態の術前患者管理

抗凝血薬服用患者

著者: 小須賀健一1 青柳成明1 押領司篤茂1 西義勝1 木下寿文1 今山裕康1 中山和道1

所属機関: 1久留米大学医学部第2外科

ページ範囲:P.409 - P.410

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 近年,開心術の目ざましい進歩により,心臓手術後の患者の長期生存が得られるようになり,大動脈—冠動脈バイパス術後や,人工弁置換術後,先天性心疾患姑息手術後等には,抗凝血薬であるワーファリン(warfarin potassium)を服用しながら,社会復帰する症例が稀ではなくなり,一般外科医や歯科医が心疾患以外の疾病のため一般外科手術や抜歯等を必要とする機会が増加している.
 心臓手術後の一般外科治療の際に問題となるのは,心機能をはじめ,抗凝血療法に起因する後出血,人工弁置換術後では,血栓塞栓症,人工弁の感染など人工弁固有の合併症の発生や,A-Cバイパス,先天性心疾患における血管吻合術後の患者では,それらの吻合血管の閉塞は致命的な合併症となり,周術期における抗凝血薬の管理はきわめて重要となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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