icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻12号

1996年11月発行

特集 外科医のためのペインクリニック

注意すべき頭痛とその対応

著者: 山本昌昭1

所属機関: 1東京女子医科大学附属第二病院脳神経外科

ページ範囲:P.1385 - P.1391

文献概要

 頭痛は主観的な症状であるだけに,注意深く患者の訴えを聞くことがとくに大切である.典型例では頭痛の局在,程度,経過を聞くことにより診断が可能なことが多い.ただ頭痛が主観的な訴えであるだけに,神経学的診断はもとより,必ずCTやMRIなどの画像診断を行い,何らかの頭蓋内器質的疾患の有無をスクリーニングすることが大変重要である.一般にそれまで未経験の頭痛,突発性ともいえる急性発症の頭痛,亜急性進行性頭痛はまず重大な原因疾患があると考えるべきである.常に原因疾患の検索や治療が優先され,効くからといって対症療法を漫然と続けることは避けるべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら