文献詳細
特集 外科医のためのペインクリニック
文献概要
頭痛は主観的な症状であるだけに,注意深く患者の訴えを聞くことがとくに大切である.典型例では頭痛の局在,程度,経過を聞くことにより診断が可能なことが多い.ただ頭痛が主観的な訴えであるだけに,神経学的診断はもとより,必ずCTやMRIなどの画像診断を行い,何らかの頭蓋内器質的疾患の有無をスクリーニングすることが大変重要である.一般にそれまで未経験の頭痛,突発性ともいえる急性発症の頭痛,亜急性進行性頭痛はまず重大な原因疾患があると考えるべきである.常に原因疾患の検索や治療が優先され,効くからといって対症療法を漫然と続けることは避けるべきである.
掲載誌情報