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特集 外科医のためのペインクリニック
文献概要
癌患者の約70%が癌性疼痛を訴えるといわれる.癌性疼痛コントロールに対しては,WHOの3段階除痛ラダーを用いる方法が普及している.そして,基本は薬剤によるコントロールであり,その中心はモルヒネである.モルヒネには副作用もあるが,モルヒネをいかに使いこなすかが,良い疼痛コントロールができるかどうかのポイントである.また,少数ではあるが,モルヒネに反応しずらい癌性疼痛がある.その場合には,モルヒネ以外に鎮痛補助薬(抗うつ薬,抗けいれん薬,抗不整脈薬,ステロイドなど)を積極的に用いるようにする.
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