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病院めぐり
市立函館病院外科
著者: 小澤正則
所属機関:
ページ範囲:P.1448 - P.1448
文献購入ページに移動 市立函館病院は万延元年(1860年)箱館医学所として開設された北海道で最初の病院で,130有余年という国内でも有数の歴史と伝統をもつ.このため建物は函館市の歴史的建造物の数多く残る観光スポットの真中にあって,最上階からの湾と市街を見下ろす眺望はすばらしい.しかしこの反面,老朽の誹は禁ずべくもなく,加えて最近の高度医療の実践に当たって,市景観条例の制約と土地の狭隘から増築もままならない状況にある.そこで西暦2000年,ちょうど当院開院140周年の記念すべき年を目度に移転新築の計画が進行中である.現在の市立函館病院は診療科数が19あり,病床数は精神神経科の分院を含め913である.
また北海道南西部の半島部分は道南地方と称され,当院はこの住民55万4000余人を対象とする地方センター病院として3次救命救急センターとしての役割も担っている.道南地方における圏域内受診率は入院で88.0%,外来94.6%と高く,当圏内での医療の完結性が求められていることより,当院には採算性にとらわれない高度な医療を提供するための専門的な技術や施設を整えることが求められている.
また北海道南西部の半島部分は道南地方と称され,当院はこの住民55万4000余人を対象とする地方センター病院として3次救命救急センターとしての役割も担っている.道南地方における圏域内受診率は入院で88.0%,外来94.6%と高く,当圏内での医療の完結性が求められていることより,当院には採算性にとらわれない高度な医療を提供するための専門的な技術や施設を整えることが求められている.
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