文献詳細
臨床報告・1
腹壁瘢痕ヘルニアに対する腹腔鏡下修復術の1例
著者: 小原靖尋1 福田武隼1 高橋秀光2 門馬公経2 小暮洋暉2
所属機関: 1福田記念病院 2獨協医科大学第2外科学教室
ページ範囲:P.1495 - P.1498
文献概要
腹壁瘢痕ヘルニアは,外科的治療でのみ唯一根治が可能であるが,腹壁瘢痕ヘルニア根治手術後の再発率も比較的高い1).しかし,腹壁瘢痕ヘルニアに対する手術法の中で,メッシュなどのpros-thesisを用いた補綴術は比較的再発率も低いと報告されている1).また,最近では手術侵襲や疼痛の軽減などの利点から腹腔鏡下手術が急速に普及し,さまざまな外科手術が腹腔鏡下に施行されつつある.今回われわれは,開腹胆嚢摘出術後の腹壁瘢痕ヘルニアに対し,マーレックスメッシュを用いた腹腔鏡下修復術を施行し良好な成績が得られたので,手術手技を中心に報告する.
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