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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻13号

1996年12月発行

特集 大災害に対する外科医の備え

大規模災害時における傷病者の搬送システム

著者: 猿渡知之1

所属機関: 1前自治省消防庁救急救助課

ページ範囲:P.1531 - P.1538

文献概要

 大規模災害時における救助・救急活動は災害医療との連続性が不可欠である.具体的には,現場拠点の設営,トリアージ,応急手当(医師および住民との連携),傷病者の搬送(①現場近くのトリアージポストと応急処置が可能な被災地域内の医療機関との間のピストン搬送,②応急処置を行う被災地域内の医療機関と本格的治療を行う後方医療機関との間のピストン搬送(ヘリ,救急自動車,バス等による)等を円滑に実施しなければならない.
 そのためには,平素において,災害現場における要救助者の検索・救助と災害医療の連携システムの確立とその訓練,応急手当等の技術を有する住民との協力体制の確立とその訓練,さらに,ヘリコプターによる救急業務の本格的実施が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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