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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻13号

1996年12月発行

特集 大災害に対する外科医の備え

病院建築・設備と医療機器等の耐震性

著者: 中山茂樹1

所属機関: 1千葉大学工学部建築学科

ページ範囲:P.1545 - P.1549

文献概要

 阪神・淡路大震災では,多くの建物に被害がおよび,病院建築も例外ではなかった.しかし,病院建築の耐震性についてはすでに諸基準が整い,それらに準拠すれば,少なくとも倒壊に至る危険はない.さらに進んだ耐震性能を持つ建築手法も開発されている.一方,病院の機能を維持し,地域が期待する災害医療を提供できるかどうかは設備や医療機器等の耐震性が決め手となる.この点については,現在のところ,病院はさまざまな課題をかかえていると言えよう.固定方法や管理方法について検討を加えなければならない事項は多々ある.外科領域においては,救急処置や緊急手術にどのように対応するか,建築学と外科学の境界領域としての議論が待たれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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