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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻13号

1996年12月発行

特集 大災害に対する外科医の備え

自己完結型救護班の編成

著者: 河野正賢1

所属機関: 1日本赤十字社事業局技監国際救護センター

ページ範囲:P.1573 - P.1575

文献概要

 派遣救護班は,現場診療に必要な医療用資器材に加えて,自班員の現地生活を自弁する物品を携行しないと,生活環境が遍迫している被災者の生活や被災病院機能を更に侵害する恐れが大きい.
 自己完結に必要な留意点は,1)救護班員構成と班員能力,2)携行物品の内容と量,3)情報交換器機の携行,4)物品搬送車両整備の4点で,発災直後であるほど携行物品は多岐に亘り,搬送量も増加するが,搬送車両の緊急車両認定が裁可され難いことが問題である.
 各班員は状況に応じて柔軟に対応する平素からの能力育成が必要であり,携行物品は予め十分に準備され整理格納されていないと,「緊急出動」と「自己完結効果」が達成され難い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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