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臨床報告・1
3腫瘤の肛門脱出をきたした直腸villous tumorの1例
著者: 青木信一郎1 石川亨1 河合雅彦1 十字幸子2 甲賀新3 佐治重豊4
所属機関: 1甲賀病院外科 2甲賀病院内科 3甲賀病院病理 4岐阜大学医学部第2外科
ページ範囲:P.1637 - P.1640
文献購入ページに移動大腸腺腫のなかでも絨毛性腫瘍(villoustumor)は,その肉眼的および組織学的特徴に加えて,粘液分泌および高頻度の癌化などの特徴を有している1).臨床症状としては下血,粘液便,下痢,便秘,肛門脱出などを認めるが,近年,人間ドックや大腸癌検診での無症状での発見例も増加している2,3).
今回筆者らは,同時に3個の腫瘤が肛門外に脱出した癌化を伴った直腸villous tumorの1例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
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