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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻2号

1996年02月発行

文献概要

カラーグラフ 内視鏡下外科手術の最前線・14 胃・十二指腸

腹腔鏡誘導下胃部分切除術

著者: 山下裕一1 前川隆文1 白日高歩1

所属機関: 1福岡大学医学部第2外科

ページ範囲:P.135 - P.140

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はじめに
 消化器内視鏡機器の進歩は目覚ましく,jumbo biopsyの開発を発端としてstrip biopsy(内視鏡的粘膜切除:EMR)が考案された1).このstrip biopsyは,胃炎の診断や異型上皮巣,胃癌の診断と治療に応用され,早期胃癌,とりわけ胃粘膜癌に対してはきわめて有用な治療手段として定着しつつある.しかし,この方法は胃の全領域を網羅するものではなく,一部に困難な領域が存在している.そして,腫瘍の大きさについても,確実に一括切除が可能な大きさは10mmあまりの大きさまでのものと考えられている2).このように,EMRだけでは対処できない症例には,従来の開腹下胃切除が行われていたのが現状であった.この時期に一致して腹腔鏡下外科手術が盛んになり,EMRと開腹下胃切除の中間に位置する種々の腹腔鏡下胃部分切除術や腹腔鏡下胃内手術が考案された3-5)
 本稿では,小開腹法を用いた腹腔鏡誘導下胃部分切除術を紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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