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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻2号

1996年02月発行

文献概要

特集 甲状腺外科の新しい展開

甲状腺細胞診と術中迅速病理診断

著者: 中村靖司1 覚道健一1

所属機関: 1和歌山県立医科大学第2病理

ページ範囲:P.151 - P.156

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 甲状腺穿刺吸引細胞診はほぼすべての甲状腺腫瘤に対して適応があり,侵襲ならびに危険が少なく,質的診断がきわめて高い正診率でなし得るため術前診断の要となっている.しかしながら,不適切な採取や標本作製による診断の誤り,ならびに濾胞腺腫や濾胞癌のような濾胞性腫瘍における診断の限界があり,その採取ならびに判定には細心の注意が必要である.また,近年,術中迅速病理診断は増加の一途をたどっており,甲状腺においても例外ではない.しかしながら,慣れないあまり不適切な診断を招き,のちの治療に影響を与えることも少なくない.以上の事柄について,その信頼度とそれらを規定する因子について述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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