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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻2号

1996年02月発行

文献概要

特集 甲状腺外科の新しい展開

甲状腺癌手術—甲状腺分化癌のリンパ節郭清

著者: 片桐誠1

所属機関: 1川崎医科大学内分泌外科

ページ範囲:P.173 - P.177

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 甲状腺分化癌は,臨床医が遭遇する甲状腺癌のうち最も頻度の高い疾患である.甲状腺分化癌の手術に際して最も問題となるのが甲状腺の切除範囲とリンパ節郭清の範囲で,どちらの問題も未だにコンセンサスは得られていない.リンパ節郭清に関しては,甲状腺分化癌の予後を考慮すると,不必要なリンパ節郭清を避け,心要最小限度の郭清にとどめることが,術後の機能的および美容的障害を招かず,患者のquality of lifeを高めることになる.そのために,甲状腺分化癌の進行度を総括的に捉えて,必要・十分の郭清を行い,中途半端な手術操作は避けるべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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