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特集 甲状腺外科の新しい展開
甲状腺癌手術—甲状腺分化癌のリンパ節郭清
著者: 片桐誠1
所属機関: 1川崎医科大学内分泌外科
ページ範囲:P.173 - P.177
文献購入ページに移動 甲状腺分化癌は,臨床医が遭遇する甲状腺癌のうち最も頻度の高い疾患である.甲状腺分化癌の手術に際して最も問題となるのが甲状腺の切除範囲とリンパ節郭清の範囲で,どちらの問題も未だにコンセンサスは得られていない.リンパ節郭清に関しては,甲状腺分化癌の予後を考慮すると,不必要なリンパ節郭清を避け,心要最小限度の郭清にとどめることが,術後の機能的および美容的障害を招かず,患者のquality of lifeを高めることになる.そのために,甲状腺分化癌の進行度を総括的に捉えて,必要・十分の郭清を行い,中途半端な手術操作は避けるべきである.
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