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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻3号

1996年03月発行

特集 肝炎・肝硬変患者の消化器外科手術

結腸・直腸癌手術

著者: 磯本浩晴1 荒木靖三1 赤木由人2 白水和雄2

所属機関: 1久留米大学医療センター外科 2久留米大学医学部第1外科

ページ範囲:P.317 - P.321

文献概要

 肝硬変,肝炎合併の結腸・直腸癌症例の外科手術例について久留米大学第1外科教室で切除した23症例を対象に術前検査所見,手術時間,術中出血量,術後合併症について同時期に同一術式を行った結腸・直腸癌169例を対照群として比較検討を行った.その結果,Child Bにおいて術後合併症の発生率が高く,直腸癌においてはとくにその傾向が強かった.術式においては低位前方切除術での縫合不全が多く,とくに術中出血量の多寡が関連した.直腸癌の外科的手術においては,上腹部手術と同様に手術時間が4時間以上にわたる例に対しては合併症の発生率が高いことを念頭において手術適応,術式の選択を行うべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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