icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻4号

1996年04月発行

文献概要

特集 術後感染症—予防と治療の実際

術後の創感染症—予防と治療の実際

著者: 山内英生1 山田康雄1 柿崎健二1

所属機関: 1国立仙台病院外科

ページ範囲:P.437 - P.439

文献購入ページに移動
 創感染の発生状況とその予防と治療に関して自験例を中心に検討した.1993年と1994年の2年間における消化器外科主体の全身麻酔手術例892例のなかから,消化器癌待機手術例100例(直腸癌50例,胃癌50例),胆嚢結石症に対する胆摘例(腹腔鏡下および開腹下)50例,計150例を無作為に抽出した.直腸癌,胃癌,胆石症における術後創感染の頻度は,それぞれ6例(12%),4例(8%)および3例(6%)であった.創感染を併発しなかった群と比較して,各種の背景因子はいずれも有意差はなかった.しかし,直腸癌症例においては,創感染例で手術時間が長い印象を受けた.予防的抗生剤投与は全例に第一,第二世代セフェム系抗生剤を中心に施行している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?