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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻4号

1996年04月発行

文献概要

特集 術後感染症—予防と治療の実際

術後の腸炎—予防と治療の実際

著者: 伊藤英明1 平田敬治1

所属機関: 1産業医科大学第1外科

ページ範囲:P.441 - P.445

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 術後の感染性腸炎は,抗生物質投与による腸内細菌叢の変化によって起こるものが大部分である.なかでもMRSAによる腸炎が頻度,重症度,治療の困難性などにより重要である.MRSA腸炎は,軽症ではバンコマイシンの経口投与をすれば短期間に軽快するが,重症例やイレウス合併例では死亡率も高くなり,早期治療や予防が大切である.そのほか,偽膜性腸炎や回腸嚢炎などの術後感染性腸炎の予防と治療などを述べ,さらにこれらと鑑別が必要な術後の下痢や腸炎についても述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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