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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻4号

1996年04月発行

特集 術後感染症—予防と治療の実際

術後の尿路感染症—予防と治療の実際

著者: 大藪久則1 中内美穂2 松田昌三1

所属機関: 1兵庫県立淡路病院外科 2兵庫県立淡路病院中央検査部

ページ範囲:P.447 - P.449

文献概要

 最近10年間の外科手術症例中,術後尿路感染が問題となった46症例について検討した.主たる起炎菌はP.aeruginosaおよびE.coliと弱毒菌の混合感染であった.原疾患は直腸・肛門疾患が39.1%と最も多かった.術前併存疾患として婦人科手術が4例,脳梗塞が3例,糖尿病が3例にみられた.年齢別では術後尿路感染は60歳未満では少ないが,80歳以上では1.7%,90歳以上では4.0%と上昇していた.以上より,高齢者や骨盤内操作の加わる手術後症例,術前併存疾患のある症例の術後は,尿路感染に対しても細心の注意を払う必要があると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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