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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻5号

1996年05月発行

文献概要

特集 肛門疾患診療のポイント—エキスパート17人のノウハウ

肛門周囲膿瘍・痔瘻外来治療のテクニック—切開開放術,Seton法

著者: 柳田通1

所属機関: 1柳田外科肛門科医院

ページ範囲:P.570 - P.573

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 肛門周囲膿瘍は,肛門小窩(crypt)に開口する肛門腺への細菌感染(E.colliが主)により膿瘍が形成されたものである(crypt glandular infection theory).膿瘍の自然排膿や人為的排膿後,膿瘍腔は縮少して原発巣を形成し,肛門縁開口部(2次口)までが瘻管となり痔瘻が形成される1).最終的には肛門小窩に開口する肛門腺(原発巣)を除去しない限り根治せず,肛門病変としてはやっかいな病態である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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