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特集 肛門疾患診療のポイント—エキスパート17人のノウハウ
痔瘻手術—括約筋温存術の実際
著者: 日高久光1
所属機関: 1大腸肛門病センター日高病院
ページ範囲:P.607 - P.610
文献購入ページに移動 痔瘻に対する括約筋温存手術は,従来の開放手術に比べ,(1)肛門機能の保護,(2)創部のcosmetic qualityの向上,(3)治療日数の短縮といった点で優れている.しかし一方では,開放術式に比べ手技が繁雑で,再発しやすいといったこともある.根治性の高い温存手術を行うには,正確な診断のもとに,痔瘻の原発口および原発巣を確実に,また瘻管を可及的に切除することが大切であるが,とくに括約節を損傷せずに原発巣を処理することが最も重要なポイントである.
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