文献詳細
文献概要
臨床外科交見室
米国における乳房温存療法の現況
著者: 町淳二1
所属機関: 1ハワイ大学医学部外科
ページ範囲:P.638 - P.639
文献購入ページに移動 「臨床外科」50巻7号の外科研修医実践講座で日本における「乳癌に対する温存療法の実際」が掲載され,大変興味深く読ませていただきました.米国では8人に1人の女性が乳癌にかかり,その治療について膨大な臨床研究が行われています.日本と欧米での乳癌は多少異なる点もあるかもしれませんが,参考までに米国でのbreast conser-vationに関して述べてみたいと思います.
1970年代後半から1980年代のNSABP(National Surgi-cal Adjuvant Breast Project)をはじめとするclinical trialsによって,stage Ⅰ・Ⅱの乳癌に対してlumpectomy+axillar dissection+radiationの組み合わせによるbreast conserva-tionがmastectomy(modified radical mastectomy)と同等のsurvivalならびに1ocal con-trolがあると判明しました.
1970年代後半から1980年代のNSABP(National Surgi-cal Adjuvant Breast Project)をはじめとするclinical trialsによって,stage Ⅰ・Ⅱの乳癌に対してlumpectomy+axillar dissection+radiationの組み合わせによるbreast conserva-tionがmastectomy(modified radical mastectomy)と同等のsurvivalならびに1ocal con-trolがあると判明しました.
掲載誌情報