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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻6号

1996年06月発行

文献概要

特集 外科医に必要な整形外科の知識 Ⅰ.骨・関節外傷の初期治療

1.鎖骨骨折,肋骨骨折

著者: 平山隆三1 佐藤寿一2 石丸晶3

所属機関: 1旭川医科大学整形外科 2市立稚内病院整形外科 3森山病院スポーツ整形外科

ページ範囲:P.683 - P.688

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 鎖骨骨折,肋骨骨折は日常診療においてよく遭遇する骨折である.鎖骨骨折は三角骨片を伴った粉砕骨折,斜骨折が多く整復は容易であるが,保持の困難な骨折である.変形治癒しても機能障害を残すことが少なく,保存的治療が原則とされている.しかし,骨折型,年齢,性,職業,スポーツ復帰,合併症などを考慮して適切な治療法を選択すべきである,肋骨骨折は合併損傷がない限り局所安静,固定による治療で予後はきわめてよい.鎖骨骨折,肋骨骨折はスポーツ外傷,スポーツ障害にても起こり,早期のスポーツ復帰は再骨折,治癒遷延の危険がある.予防には十分な基礎体力の養成と基本動作の修得が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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