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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻6号

1996年06月発行

文献概要

特集 外科医に必要な整形外科の知識 Ⅰ.骨・関節外傷の初期治療

2.肩関節の脱臼,肘関節の脱臼・骨折

著者: 藤哲1 坪健司1

所属機関: 1弘前大学医学部整形外科

ページ範囲:P.691 - P.697

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 外傷性肩関節脱臼は,青年層男子のスポーツ活動によるものが多く,ほとんどが前方脱臼である.治療は徒手整復と3週間の固定が原則であるが,骨折,腋窩神経損傷,腱板損傷,血管損傷などの合併症が疑われる場合は整形外科への受診が好ましい.外傷性肘関節脱臼は,成人では単独脱臼,若年者や小児では脱臼・骨折の形をとることが多い.後方または後側方へ脱臼する後方脱臼がほとんどで,早期整復による保存的治療が原則であるが,骨折を合併している場合は手術適応となることが多い.不安定性の残存に注意することが必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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