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特集 外科医に必要な整形外科の知識 Ⅱ.症状別にみた鑑別診断の要点
2.腰痛と坐骨神経痛
著者: 奥村秀雄1 沖貞明1
所属機関: 1愛媛大学医学部整形外科
ページ範囲:P.723 - P.726
文献購入ページに移動 運動器疾患に特徴的な痛みは体動痛であり,自発痛は炎症,腫瘍,内臓器疾患を疑わなければならない.腰痛は,発症の様式から急性腰痛と慢性腰痛とに便宜的に分けられる.急性腰痛には,腰椎椎間板ヘルニア,筋・筋膜性腰痛症,腰椎椎間関節症,腰部捻挫,病的骨折などがある.慢性腰痛には急性期のあとも持続する腰痛と,繰り返して発症する腰痛がある.坐骨神経痛は,脊髄,馬尾,神経根,神経叢,坐骨神経がどこかで圧迫や絞扼を受けて発症し,病変の部位によって腰痛が伴うときと単独で生じるときがある.臨床症状と画像検査を注意深く対比,観察し,的確な診断を行って治療をすることが大切である.
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