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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻6号

1996年06月発行

文献概要

特集 外科医に必要な整形外科の知識 Ⅲ.外来診療のポイント

8.腰痛症

著者: 奥村秀雄1

所属機関: 1愛媛大学医学部整形外科

ページ範囲:P.769 - P.771

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 腰痛患者の大多数は保存的治療となる.しかし,排尿障害,筋力低下・運動麻痺,激しい神経痛をきたした症例は手術的治療となる.急性腰痛では,動作時痛が激しいために腰痛のない楽な体位での安静が最も効果的であり,鎮痛剤と筋弛緩剤を投与する.慢性腰痛には,急性に発症して持続する症例と繰り返して発症する症例がある.近年,CTやMRIによる画像検査が発達して,腰椎椎間板ヘルニアの自然縮小例が報告されている.腰部脊柱管狭窄症で神経根型の間欠跛行の経過は比較的良好であるが,馬尾型の間欠跛行の経過は良好とはいえず,保存療法が無効の症例では手術療法が適応となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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