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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻7号

1996年07月発行

文献概要

特集 図解 成人鼠径ヘルニア手術

McVay法,Moschcowitz repairおよびiliopubic tract repair

著者: 柵瀬信太郎1

所属機関: 1聖路加国際病院外科

ページ範囲:P.833 - P.840

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 大腿ヘルニアは大腿輪より大腿管に入る.2cm程遠位で大腿血管鞘の内側壁の横筋筋膜を伸展しながら大腿管から脱出し,広筋膜に開いた卵円窩に突出する.ヘルニア頸部が細く,内側には頑強な裂孔靱帯,iliopubic tractが存在するため,嵌頓しやすい.ヘルニア還納の際,嵌頓臓器の血行障害の程度を確実に評価することが大切である.修復には移行縫合transition sutureにより大腿輪縫縮と鼠径管後壁閉鎖を兼ねて行う McVay 法が標準術式となってきたが,大腿輪縫縮にはMoschcowitz repairを,後壁閉鎖にはiliopubic tract repairをそれぞれ独立して行うほうが確実かつ安全である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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