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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻7号

1996年07月発行

特集 図解 成人鼠径ヘルニア手術

Preperitoneal repair法

著者: 坂本昌義1 堀孝吏1 久保琢自1

所属機関: 1三井記念病院外科

ページ範囲:P.853 - P.860

文献概要

 鼠径ヘルニアの再発率は今でも10%程度はあると考えられており再再発率は19〜33%に達するとされている.その反面熱心な病院の報告では再発率は2%以下,再再発率は5%以下のものが多い.これは優れた手術法は確実に存在するということであろう.
 われわれは再発症例を中心にpreperitoneal approachを,組織が脆弱な症例や今後も活動的な生活を過ごすと思われる症例にはmeshを用いたanterior approachを選択している.これらの術式は理論的であり,合併した他のヘルニアを見落すことがなく,手術操作が難しくなく,術後患者が楽であり,再発率が低いため優れた方法のひとつであると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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