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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻7号

1996年07月発行

シリーズ 早期癌を見直す・2 早期大腸癌・8

早期大腸癌に対する縮小手術の理論と実際—②経肛門的局所切除

著者: 寺本龍生1 渡邊昌彦1 西堀英樹1 酒井信行1 藤井俊哉1 北島政樹1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.897 - P.901

文献概要

はじめに
 大腸癌の組織型は高・中分化腺癌がそのほとんどを占めており,比較的限局性に発育する傾向があり,外科的切除により長期生存を期待し得る癌のひとつである.したがって癌が粘膜内(m癌),あるいは粘膜下(sm癌)に限局した早期癌においてはその病態,病期を的確に把握し,術後のQOLを考慮した縮小手術の選択がとくに望まれる.直腸は解剖学的に肛門,尿,生殖器と密接した位置関係にあるため直腸切除の結果,自然肛門の犠牲,自律神経の損傷による排尿・性機能障害をきたしやすい.本稿では教室の直腸早期癌に対するQOLを指向した治療方針とその根拠,成績について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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