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臨床研究
消化器外科領域における真菌感染症の実態と臨床的検討
著者: 乾広幸1 平松義文2 栗本修次1 中川明彦1 中川学1 上山泰男1
所属機関: 1関西医科大学第1外科 2関西医科大学附属香里病院外科
ページ範囲:P.913 - P.916
文献購入ページに移動消化器外科領域において,深在性真菌症は術後感染性合併症の1つとして重要視されつつあるが,真菌感染症に対する早期の確定診断法や治療法に関しては現在のところ確立されたものはなく,その対応にはしばしば困難を極めることが少なくない.当科における過去2年間の消化器癌症例で抗真菌剤が投与された症例は実に11.4%(1,029例中117例)と高頻度である.近年開発されたフルコナゾール(以下,FLCZ)やミコナゾール(以下,MCZ)などの抗真菌薬の使用による簡便かつ有効な治療方法の確立が求められている.
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