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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻7号

1996年07月発行

文献概要

臨床研究

消化器外科領域における真菌感染症の実態と臨床的検討

著者: 乾広幸1 平松義文2 栗本修次1 中川明彦1 中川学1 上山泰男1

所属機関: 1関西医科大学第1外科 2関西医科大学附属香里病院外科

ページ範囲:P.913 - P.916

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はじめに
 消化器外科領域において,深在性真菌症は術後感染性合併症の1つとして重要視されつつあるが,真菌感染症に対する早期の確定診断法や治療法に関しては現在のところ確立されたものはなく,その対応にはしばしば困難を極めることが少なくない.当科における過去2年間の消化器癌症例で抗真菌剤が投与された症例は実に11.4%(1,029例中117例)と高頻度である.近年開発されたフルコナゾール(以下,FLCZ)やミコナゾール(以下,MCZ)などの抗真菌薬の使用による簡便かつ有効な治療方法の確立が求められている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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