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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻7号

1996年07月発行

臨床報告・1

術後リピオドール注入にて肝梗塞を発生した肝細胞癌の症例

著者: 財間正純1 永松馨介1 光吉明1 山岡義生2

所属機関: 1三菱京都病院外科 2京都大学医学部第2外科

ページ範囲:P.933 - P.935

文献概要

はじめに
 リピオドールを用いた肝動脈内注入療法は肝細胞癌の治療として広く行われており,日本肝癌研究会の報告によれば肝細胞癌の63.9%にリピオドール注入が施行されている1).しかし,進行肝細胞癌に対する胆道再建を伴う肝切除後の肝動脈内注入療法の安全性については,未だ議論のあるところである.
 本稿では,胆管空腸吻合を伴う肝切除術リピオドールの肝動脈内注入により致命的な肝梗塞をおこした症例を報告し,その発症の機序と治療法について検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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