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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻8号

1996年08月発行

文献概要

特集 直腸癌に対する肛門機能温存手術の実際

下部直腸癌に対する経肛門的結腸肛門吻合術(ストレート型)

著者: 寺本龍生1 渡邊昌彦1 北島政樹1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.999 - P.1003

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 教室で積極的に行っている下部直腸癌に対する括約筋温存術式の限界の術式としての経肛門的結腸肛門吻合術(PAA)の適応,術式および成績について述べた.PAAは経肛門的に直視下に,正確に肛門側切除断端を確保離断した上で直腸を切除し,口側結腸と肛門とを経肛門的に端端吻合する術式であり低位であれば低位であるほど容易であり,従来の貫通術式と異なり,端端一期吻合であるため吻合部狭窄をきたしにくく,良好な術後排便機能を期待し得る.また適応を誤らねば腹会陰式直腸切断術と劣らぬ遠隔成績が得られる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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