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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻8号

1996年08月発行

文献概要

手術手技

内視鏡的止血を得た出血性十二指腸粘膜下腫瘍の1例

著者: 野田弘志1 岸川正彦2 吉原幸治郎3 古賀敏朗2

所属機関: 1唐津市高島診療所 2医療法人静便堂白石共立病院外科 3佐賀医科大学総合診療部

ページ範囲:P.1041 - P.1043

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はじめに
 食道静脈瘤に対する内視鏡的静脈瘤結紮術(endoscopic variceal ligation:以下EVL)は1986年にStiegmann GVら1)により開発され,わが国には1990年に山本ら2)により紹介された.以後EVLは偶発症が少なく手技が簡便であるため急速に普及し,現在多くの施設で食道静脈瘤の治療法として採用されている.
 今回筆者らは十二指腸粘膜下腫瘍からの出血に対し,EVLの手技を応用して腫瘍基部を結紮し止血に成功した.筆者らが検索した範囲では,EVLを応用した出血性十二指腸粘膜下腫瘍止血例の報告はないので,若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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