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臨床研究
皮下吊り上げ法による腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術の経験
著者: 大田準二1 納富昌徳2 末松哲2 山内祥弘1 武田仁良1 白水和雄1
所属機関: 1久留米大学医学部第1外科 2公立八女総合病院外科
ページ範囲:P.1047 - P.1050
文献購入ページに移動腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術は,従来の Bas-sini法やMcVay法のように筋膜や筋肉の修復による閉鎖を行わず,メッシュによる欠損部の閉鎖を行うため,術後の疼痛,腫脹,緊張が軽度で,通常生活への復帰が早いと報告されている1).なかでも両側例や再発例,腹壁の脆弱な症例には良い適応と考える.
しかし,本手術では気腹および腹腔鏡操作による合併症,高価な手術器具,全身麻酔による管理など問題点がないわけではない.われわれは,全身麻酔,気腹法による腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術の経験をもとに,脊椎麻酔下で気腹を行わず皮下吊り上げ法による手術を行ったのでその有用性を報告する.
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