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臨床報告・1
分娩を契機に発生した褐色細胞腫の1例
著者: 岩佐真1 冨田隆1 久瀬雅也1 高橋幸二1
所属機関: 1三重県立志摩病院外科
ページ範囲:P.1059 - P.1064
文献購入ページに移動褐色細胞腫は副腎髄質あるいは交感神経のクロム親和性細胞から発生し,カテコールアミンを過剰に分泌することにより,高血圧,多汗,高血糖,頭痛,動悸,代謝亢進など多彩な症状を呈する腫瘍である1).最近の画像診断の進歩や,ホルモン測定の簡便化により,本症が発見される機会が増えているが妊娠に合併することは稀である.筆者らは分娩を契機に発症した褐色細胞腫の1例を経験したので報告するとともに,これまでの本邦報告例を集計し,検討したので報告する.
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