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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻9号

1996年09月発行

文献概要

特集 急性腹症—画像診断から初期治療まで

消化管穿孔

著者: 秦史壮1 平田公一1 小林謙二2

所属機関: 1札幌医科大学第1外科 2札幌医科大学救急集中治療部

ページ範囲:P.1121 - P.1126

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 消化管穿孔の原因にもいろいろあり,消化管の穿孔部位や穿孔形態によってその後に発生する病態に大きな違いが生じる.よって,その治療法も保存的療法から開腹手術まで様々な方法に分かれる.診断の実際では,問診,全身および腹部の理学所見をとりつつ各種画像診断法を行う.CT,超音波検査などの進歩は著しく,ついついこれらの検査に頼りがちになるが,基本ともいえる胸腹部単純X線撮影をおろそかにしてはならない.これらの検査と理学的所見のみで消化管穿孔の確診を得られることが多く,早期診断が予後を決定しうることの多い本疾患では,それだけに診断姿勢を問われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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