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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻9号

1996年09月発行

特集 急性腹症—画像診断から初期治療まで

胆管炎,急性閉塞性化膿性胆管炎

著者: 安田是和1 柴崎淳2 服部照夫2 金澤曉太郎2 鈴川正之1

所属機関: 1自治医科大学救急医学 2自治医科大学消化器一般外科

ページ範囲:P.1159 - P.1165

文献概要

 胆管炎,急性閉塞性化膿性胆管炎は胆汁欝滞に感染が生じたもので,早期に診断し緊急に治療を開始しなければ容易に重症化し,とくに急性閉塞性化膿性胆管炎は腹部救急疾患のなかでも重篤な経過をとるもののひとつである.治療はPTBD, ENBDなどの胆道減圧が必須で,他のどの治療法にも優先される.これと平行して患者の状態に応じて抗ショック療法,抗DIC療法や抗菌剤の投与などが行われる.本症は,Charcotの3徴を症状の基本としており,一旦本症を疑えば画像診断の発達した現在,診断に苦慮することは少ない.救命率の改善のためには,多くの臨床医が本症を認識し,早期診断と治療を可及的速やかに開始することが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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