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臨床報告・1
腸管嚢腫様気腫の5例
著者: 竹内邦夫1 加藤広行1 倉林裕一1 竹之下誠一1 長町幸雄1 正田弘一2
所属機関: 1群馬大学医学部第1外科 2正田病院外科
ページ範囲:P.1205 - P.1208
文献購入ページに移動腸管嚢腫様気腫(pneumatosis cystoides intes-tinalis,以下PCIまたは本症と略す)は腸管の粘膜下や漿膜下に多発性の含気性嚢腫を形成し,種々の腹部不定愁訴をきたす比較的稀な疾患である1).われわれは過去13年間に本症を5例経験したので文献的考察を加え報告する.
1983年1月より1995年12月までの13年間に当科で経験したPCIは5例である(表).年齢は16歳から65歳までで平均年齢48.8歳,性別は男性2例,女性3例.主訴は腹満感が2例で下血,腹痛,心窩部痛がそれぞれ1例であった.病変部位は小腸が3例,上行結腸1例,直腸・S状結腸が1例であった.また治療は3例に高圧酸素療法のみを施行し,1例は高圧酸素療法と開腹術,ほかの1例は開腹術のみであった.
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