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文献詳細

雑誌文献

臨床外科52巻1号

1997年01月発行

文献概要

カラーグラフ 内視鏡下外科手術の最前線・25 大腸

腹腔鏡下横行結腸切除術

著者: 宗像康博1 林賢1

所属機関: 1長野市民病院外科

ページ範囲:P.5 - P.11

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はじめに
 腹腔鏡下結腸切除術のなかで横行結腸切除術(以下本法)は手技的に最も離しいと思われる.結腸の後腹膜からの授動は層を誤らなければ容易であるが,横行結腸の場合は,大網との剥離が必要になり,手技的には非常に煩雑であった.しかし,全く新しい概念の超音波手術器具の出現で所要時間は若干かかるものの,ほとんどクリップを使用することはなく,大網の切離が可能になり,本法の手技がかなり簡略化された.さらに腹腔鏡下手術用に開発された超音波メスを使用することで,中結腸動脈の根部の露出が安全になり,本法においてもD2リンパ節郭清が確実に行えるようになった.本稿ではD2リンパ節郭清腹腔鏡下横行結腸切除術の具体的な手術手技について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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