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文献詳細

雑誌文献

臨床外科52巻1号

1997年01月発行

特集 転移性肺癌診療の最新ストラテジー

転移性肺腫瘍の治療選択

著者: 村上眞也1 小田誠1 渡辺洋宇1

所属機関: 1金沢大学医学部第1外科

ページ範囲:P.45 - P.48

文献概要

 転移性肺腫瘍の治療における外科の役割について,原発臓器別(甲状腺,乳腺,大腸)に検討した.甲状腺癌の肺転移形式は粟粒散布型が多く,放射性ヨードによる内照射が有効であり,残存甲状腺全摘後,内照射を施行するのが標準となる.乳癌の肺転移は全身転移の一部として発生することが多いが、化学療法やホルモン療法が有効であるため,近年,集学的治療の一環として肺転移巣切除が行われ,比較的良好な予後が得られるようになった.大腸癌に対しては化学療法はほとんど無効であるが,肺転移巣は比較的限局性に発育することが多いため,外科治療の対象となりえた.両側開胸法としては,胸骨横切開が有効と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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