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文献詳細

雑誌文献

臨床外科52巻1号

1997年01月発行

文献概要

鼠径部の解剖の再検討

内精筋膜と結合腱について

著者: 川満富裕1 芹澤雅夫2 高橋秀雄2

所属機関: 1獨協医科大学越谷病院小児外科 2獨協医科大学第1解剖学

ページ範囲:P.71 - P.78

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はじめに
 一般に内精筋膜は横筋筋膜に続くと考えられているが,筆者のひとり(川満)は横筋筋膜にではなく腹膜前筋膜に続くと主張してきた1).しかし,鼠径部のように「複雑な層状構造をとり,発達度も不安定な膜状構造物の定義と同定に関する議論はとかく水掛け論に陥りやすい」2).また,「ある人がAという構造物を他の人はBだと考えていれば,議論がかみ合わないことになる」3).そこで,筆者らは日本解剖学会の関東地方会第6回懇話会で報告したが,著者らの考えは解剖学者の方々にもご理解いただけたと思う.本稿では,その報告を詳述する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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