icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科52巻10号

1997年10月発行

文献概要

特集 食道癌診療のトピックス

食道癌の超音波内視鏡診断

著者: 村田洋子1 鈴木茂1 太田正穂1 井手博子1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター

ページ範囲:P.1273 - P.1278

文献購入ページに移動
 近年,種々の機種の改良により,従来の問題点であった狭窄例でも腫瘍全体の観察が可能となった.また内視鏡直視下でスキャンが行える高周波の細径プローブの開発により,粘膜筋板の描出が可能となり,粘膜筋板以内か筋板を超えて浸潤する癌かの鑑別が94%診断可能であった.さらに超音波下穿刺細胞診が行えるようになり,リンパ節転移診断の正診率が向上したとの報告もみられる.他方,3次元画像表示の機種の開発に従い,立体的画像構築,体積の測定など種々の新しい分野の報告もなされている.今回,超音波を用いた食道癌進行度診断について,最近の進歩を自験例および文献的考察を含め報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?