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文献詳細

雑誌文献

臨床外科52巻11号

1997年10月発行

文献概要

特集 外来診療・小外科マニュアル Ⅱ.頭部・顔面・口腔・咽頭

10.にきび(尋常性痤瘡),面疔(せつ)

著者: 堀尾武1 原田暁1

所属機関: 1関西医科大学皮膚科

ページ範囲:P.38 - P.39

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A.にきび(尋常性痤瘡)の概念
 にきび(尋常性痤瘡)は脂腺性毛包を侵す疾患で,その病理発生は面皰形成と炎症惹起の2段階に分けることができる.
 思春期になると男性ホルモンの作用により皮脂腺の機能は亢進し,脂質の生合成が増大,さらに毛包漏斗部の角化異常により微小面皰が形成される1).これは毛包管内に皮脂成分,皮膚と毛包の常在菌である痤瘡桿菌(Propionibacterium acnes)などの細菌,角化物質などが停滞し,小嚢腫を作った状態であり,これが更に大きくなって肉眼的に皮疹が観察できるようになった状態が面皰である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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