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特集 外来診療・小外科マニュアル Ⅲ.頸部・肩
39.頸部リンパ節腫脹
著者: 高木健太郎1
所属機関: 1新潟県立中央病院外科
ページ範囲:P.108 - P.109
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頸部リンパ節腫脹で問題となるのは,炎症性か腫瘍性かを鑑別することである.すなわち,炎症性においては結核性などの特異炎症性リンパ節腫脹との鑑別が,また,腫瘍性においてはリンパ腫と悪性腫瘍の転移との鑑別が必要となる.比較的小さなリンパ節の場合はまず単純なリンパ節腫脹と考えられるが,硬いもの,軟らかくても大きいもの,多発しているものなどで原因がはっきりせず他疾患との鑑別上少しでも疑問がある場合には,吸引細胞診や生検による組織学的診断を行い,いたずらに経過をみてはならない.
頸部リンパ節腫脹で問題となるのは,炎症性か腫瘍性かを鑑別することである.すなわち,炎症性においては結核性などの特異炎症性リンパ節腫脹との鑑別が,また,腫瘍性においてはリンパ腫と悪性腫瘍の転移との鑑別が必要となる.比較的小さなリンパ節の場合はまず単純なリンパ節腫脹と考えられるが,硬いもの,軟らかくても大きいもの,多発しているものなどで原因がはっきりせず他疾患との鑑別上少しでも疑問がある場合には,吸引細胞診や生検による組織学的診断を行い,いたずらに経過をみてはならない.
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