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特集 外来診療・小外科マニュアル Ⅲ.頸部・肩
44.外傷性肩関節脱臼
著者: 松原統1
所属機関: 1燕労災病院整形外科
ページ範囲:P.120 - P.122
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肩関節は人体関節中最も脱臼しやすい.さらにほとんどが前方脱臼であり,後方脱臼との比率は100:1〜4である.診断は臨床症状およびX線所見で容易であるが,しばしば上腕骨頭や頸部に骨折(3 part,4 part脱臼骨折:図1)1)や腕神経叢麻痺を合併する,徒手整復は愛護的に行うべきであり,若年者では外傷性前方脱臼の90%が習慣性前方脱臼に移行するので注意を要する2).
肩関節は人体関節中最も脱臼しやすい.さらにほとんどが前方脱臼であり,後方脱臼との比率は100:1〜4である.診断は臨床症状およびX線所見で容易であるが,しばしば上腕骨頭や頸部に骨折(3 part,4 part脱臼骨折:図1)1)や腕神経叢麻痺を合併する,徒手整復は愛護的に行うべきであり,若年者では外傷性前方脱臼の90%が習慣性前方脱臼に移行するので注意を要する2).
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