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文献詳細

雑誌文献

臨床外科52巻11号

1997年10月発行

文献概要

特集 外来診療・小外科マニュアル Ⅴ.腹部・腰部

59.腹痛

著者: 蓮見昭武1 杉岡篤1

所属機関: 1藤田保健衛生大学消化器外科

ページ範囲:P.161 - P.163

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概念
 腹痛,特に急激に発症した腹痛(いわゆる急性腹症)を主訴として外科外来を受診する患者は数多く,それらの中には緊急手術を要する疾患も少なくない.したがって,迅速,的確な診断・治療方針決定が必要である.腹痛患者の初診時における実地臨床的判断としては,最低限,1)緊急手術・処置が必要,2)緊急入院が必要(経過により手術・処置が必要),3)入院の必要なし,のいずれであるのかを鑑別しなくてはならない.
 腹痛は内臓痛と体性痛(および関連痛)に分類される.内臓痛では局在不明瞭,間欠痛で副交感神経緊張症状(顔面蒼白,悪心,嘔吐など)を伴うことが多いのに比し,体性痛では局在明瞭,持続痛で,副交感神経緊張症状を伴わないことが多い.このどちらであるのかを知ることは非常に重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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