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文献詳細

雑誌文献

臨床外科52巻11号

1997年10月発行

文献概要

特集 外来診療・小外科マニュアル Ⅴ.腹部・腰部

64.褥瘡

著者: 宮島伸宜1

所属機関: 1帝京大学医学部附属溝口病院外科

ページ範囲:P.174 - P.175

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疾患の概念
 褥瘡とは,皮膚および皮下組織が圧迫壊死を起こした状態をいう.老人,麻痺のある患者,運動障害などで,長時間同一体位で臥床していることによって皮膚,皮下組織が圧迫された状態が持続することで発生する.好発部位は仙骨部や踵などの骨の隆起する部位である(図).
 症状は,発赤だけのものから水泡を形成するもの,皮膚が壊死状態に陥ったもの,潰瘍を認めるものなどさまざまである.慢性に経過し,難治性であることが多く,低蛋白血症や敗血症を併発したりすると予後は不良である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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