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文献詳細

雑誌文献

臨床外科52巻11号

1997年10月発行

特集 外来診療・小外科マニュアル

Ⅶ.尿路・性器

79.嵌頓包茎

著者: 谷風三郎1

所属機関: 1兵庫県立こども病院泌尿器科

ページ範囲:P.216 - P.216

文献概要

疾患の概念
 嵌頓とはいったん出たものが元に戻らなくなった状態を指し,嵌頓包茎とは狭小化した包皮輪から亀頭部が露出し,包皮が元に戻らなくなった状態をいう.包皮輪が締めつけるため包皮,亀頭ともに腫脹が増強し,悪循環でますます腫脹が進行し,最終的には壊死に陥る(図1).もともと完全に亀頭が露出している人や,仮性包茎で包皮輪に余裕があり,亀頭の露出が容易であればなり得ない状態である.包茎を自分で矯正することを目的として無理に翻転し,そのまま放置したり不自然な矯正具を用いたりすることで生じることが多い.小児では比較的稀であるが,思春期に自慰目的で無理に翻転し,生じることがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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