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文献詳細

雑誌文献

臨床外科52巻11号

1997年10月発行

特集 外来診療・小外科マニュアル

Ⅷ.四肢・皮膚

106.ガングリオン

著者: 村上隆一1 平野明喜1

所属機関: 1長崎大学医学部形成外科

ページ範囲:P.280 - P.281

文献概要

疾患の概念
 ガングリオンは手の軟部組織腫瘍の半数以上を占め,ゼリー状の粘液を含む嚢腫である.その発生原因は不明であるが,結合織の粘液変性を伴った退行変性にminor traumaが誘因となって発生すると考えられている1,2).悪性化の報告はみられない.ガングリオンの好発部位は手関節背側面であり,とくに舟状骨と月状骨間の靱帯部から発生している(図1).手背側の他の部位に認められる場合でも,大部分は茎が舟状骨,月状骨間の靱帯につながっている1).そのほか手関節掌側あるいは指屈側基部などにも認められる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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