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文献詳細

雑誌文献

臨床外科52巻12号

1997年11月発行

文献概要

特集 消化器外科領域におけるメタリックステント 食道疾患に対するメタリックステント

食道気管支瘻に対するステント治療

著者: 嶋尾仁1 森瀬昌樹1 堤修1 榊原譲1 比企能樹1 柿田章2

所属機関: 1北里大学東病院消化器外科 2北里大学医学部外科

ページ範囲:P.1399 - P.1402

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 進行食道癌のうち,食道気管支瘻を伴った症例は治療に難渋する.経口摂取は呼吸器系の合併症を併発しやすく,また臨床上からも咳嗽が著しいため不可能である.食道一気管・気管支瘻の瘻孔閉鎖目的としては,self-expanding metallic stentで膜付きのものが開発され,挿入操作が簡便になってきた.ステント挿入例の経口摂取改善期間は7例の平均では3.7か月であり,経口摂取可能であった5例だけでみると平均5.2か月(2.5〜8.5か月)である.予後は平均4.3か月(0.5〜9か月)であった.留置後の経口摂取のみでは不十分であるため,在宅導入をはかるためにはper-cutaneous endoscopic gastrostomy(PEG)の併用が有効でありかつ必須であると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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