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文献詳細

雑誌文献

臨床外科52巻12号

1997年11月発行

特集 消化器外科領域におけるメタリックステント

大腸疾患に対するメタリックステント

全周性狭窄型大腸癌に対する術前メタリックステント挿入法(SECC)

著者: 炭山嘉伸1 斉田芳久1

所属機関: 1東邦大学医学部外科学第3講座

ページ範囲:P.1409 - P.1413

文献概要

 われわれは,通過障害を伴った全周狭窄型左側大腸癌に対しては,透視下および大腸内視鏡下にガイドワイヤーを挿入後,メタリックステントを挿入し内瘻化する手技SECC(stent endo-prosthesis for colorectal cancer)を開発し第一選択としている.これにより狭窄部を拡張し,腫瘍口側の減圧とともに,その後の良好な機械的前処置が可能となる.そのため安全な一期的手術を行うことができ,術後手術成績の向上が期待できる.現在までに22例にSECCを施行し,20例91%に挿入可能であった.挿入可能例の腫瘍占拠部位は直腸,S状結腸で,挿入から手術までの期間は平均5.6日であった.挿入可能例は全例良好な術前処置を行い得た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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