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文献詳細

雑誌文献

臨床外科52巻12号

1997年11月発行

文献概要

特集 消化器外科領域におけるメタリックステント 胆道疾患に対するメタリックステント

胆道閉塞に対する経乳頭的メタリックステント

著者: 高崎元宏1 高松正宏1 山本良一1 川上雅史1 堤克嘉1 辻晃仁1 森田荘二郎2

所属機関: 1高知県立中央病院消化器科 2高知県立中央病院放射線科

ページ範囲:P.1421 - P.1425

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 手術不能悪性胆道狭窄患者の内瘻術においては,主としてプラスティックステントが用いられてきたが,最近,expandable metallic stent(EMS)を用いたexpandable metallic biliary endoprosthesis(EMBE)が急速に普及している.経乳頭的EMBEは,経皮経肝的EMBEに比して合併症が比較的少なく,入院期間の短縮が可能であることが特徴である.通常のERCPに使用する十二指腸ファイバーを用いて留置が可能である唯一のself expandable typeのEMSであるWallstentを用いた経乳頭的EMBEは,手技が比較的容易で,かつ満足できるステント開存期間が得られた.しかしながら,Wallstentを用いた経乳頭的EMBEを行う際には,acute obstructionが発生する可能性があることに留意が必要であり,とくに一期的な内瘻術を行った際には,ENBD in stentを付加することが必須である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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