文献詳細
臨床報告・1
胸骨前経路での有茎大網充填術が著効した頸部縦隔MRSA膿瘍の1例
著者: 渡辺俊一1 佐藤日出夫1 遠藤将光1 関雅博1 山田哲司2 中川正昭2
所属機関: 1石川県立中央病院胸部外科 2石川県立中央病院一般・消化器外科
ページ範囲:P.1481 - P.1484
文献概要
深頸部感染症に続発する縦隔洞炎は一般に死亡率40%と非常に予後不良である1-4).今回筆者らはMRSA感染が合併した重症の頸部上縦隔膿瘍症例に対し,通常のドレナージ術に加えて胸骨前経路での有茎大網挙上・充填術を施行し,良好な結果を得たので報告する.
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